【発達障害の基礎知識】アスペって何?①
こんにちは!
てんつく発🌱根本育ちのカウンセラー
はるなです☆彡
巷でよく聞く「アスペ」
近頃はカミングアウトする有名人がいたり
「アスペ夫とカサンドラ症候群」などといって
カウンセリングの中でも出てきたりするワードですね…
私は発達障害児の教育相談を長くやっているので、
アスペさんにお会いすることも多いですが、
みなさんは、アスペが正直どんなモノなのか
ご存知でしょうか?
なんとな~く、
KYやコミュ障というイメージを持っている方も
多いのではないかと思いますが、
今日はアスペについて簡単にご紹介したいと思います
1.アスペとは?
正式にはアスペルガー症候群と言い、
もう1つはカナーさんが発見した「カナー型」
カナー型は知的な遅れを伴い、
アスペルガー型は知的な遅れはほぼありません
むしろ知的に高いケースも多いです
「高学歴にアスペが多い」という都市伝説を
聞いたことがありますが、どうなんでしょう
個人的にはあながち嘘でもない気がしますが、
高学歴=アスペというより、
アスペは高学歴を得やすい
と考えるほうがいいかも知れません
2.自閉症とは?
発達障害の1つのタイプで、
主には次の3つの症状があると言われています
①社会性や対人関係の障害
②コミュニケーションや言葉の発達の遅れ
③行動や興味の偏り
発症率は約1%、意外と高いです。
女性よりも男性のほうが数倍多いです
現在は廃止されておりまして、
※自閉スペクトラム症という場合もあります。
極めたい方は、医師が参考にする診断基準
・ICD-11 国際疾病分類 by WHO
をぐぐってみてくださいませね
わりとマニアの世界です(笑)
まったくの余談ですが、
ちょうど1年前に(ロードか?!)
ICD-10から11に改訂されたときに、
いわゆる子どものゲーム依存が「病気」として
位置づけられ、ちょっとした祭りになりました。
3.アスペさんの特徴(ほんの一部)
アスペは、上記の3症状のうち、
②の問題が見られないタイプです
しかし、①や③の特徴はバリバリあるので、
行動が周囲から浮いていたり、
冗談が通じなかったり(言外の意味を察知できない)
こだわりが強くて融通が利かない、
などと周りが感じることが少なくありません
また、感覚過敏がある方も多いです
わりと不器用だったり運動が苦手だったりします
シリーズものの知識を記憶するのは天才的ですね
知的な遅れがないため、
勉強は普通にできるのになんで?と
思われることもあるでしょうが、
日記や作文は何を書けばいいかわからない、
班のメンバーと意見を交わして学び合う、
といったフリーな学習活動が苦手になりがちです
パターンが入ってしまえばこなせるものの
やはり全体的には「応用」が難しい傾向にあります
ちなみに、私も自称アスペなのですが、
日記、作文、読書感想文が大の苦手で…
「◯◯しました。✖✖しました。
楽しかったです。おわり」
みたいなことを小6になっても書いていました(-_-;)
4.ご本人さん的にはけっこうつらい
思春期になってくると、
自分が周りとかみあってないことを感じ取ったり、
(でも、なぜそうなるのかまではよくわからない)
理想の自分と現実のギャップに気付いたりして、
だんだん悩むようになる場合があります
その結果、
「二次障害」として心を病んでしまう方もいます
優秀なはずなのになぜか仕事ができない人や、
対人関係や自尊心の低さに悩むクライエントさんが、
実はアスペルガー症候群の特性をお持ちでらっしゃる
ということは十分にありえます。
モラハラ夫に苦しむ奥様も多いことと思いますが、
アスペ的な特性によって、ご本人の意思に関係なく
モラハラ状態が生じている場合もあります
だからと言って許されることではありませんが…
また、子育ての相談にお見えになる方の中には、
お子さんが発達障害もしくは「っぽい」のは
よくあることとしても、それに加えて、
・お母さんが「っぽい」
・お父さんが「っぽい」
・担任の先生が「っぽい」←これ重要!
このどれか、あるいは複数のミックスもあるあるです
最近は、ネットで調べて
自分(または夫)もそうじゃないかと思うと
おっしゃるお母さんも時々みかけます
別に、生きていくうえで困っていなければ
診断を受ける必要なんか全然なくて、
自分で「っぽい」と思いながら
ちょっと気をつけたり、しゃーないと流したりして
自分の特性と上手に付き合っていけば花マルです💮
私の知る限りにおいて、
アスペの人々は、
誰よりも純粋で
誰よりも一所懸命で
誰よりも人と仲良くしたいと願っていて
誰よりも他人思いで
誰よりも傷ついています
ご本人が気づかないうちに
周りの人が困ったり我慢しているのも分かります
ご本人と周りの環境との間で、
両者が妥協し共有できる世界やルールを
可能な限り見つける(作る)ことが
相談員としての私の役割かなぁと思います
次回に続きます(^-^)